2012年4月30日月曜日

瀬戸邸


旧瀬戸常蔵邸 (歴史的建造物)

中央4丁目(当社の目の前)

 旧瀬戸邸は、一見すると明治期から大正期に見られる旅館建築の外観を紡佛とさせる。屋根は、切妻形式で赤いトタン葺きと棟飾りが特徴的である。外壁は分厚いモルタル仕上げになっている。上下に貫くように煉瓦造の煙突がその外観の垂直性を強調し、同時にその中心要素を構成する。さらに同様の煙突が背面の東側にもそびえる。

 1階の切妻の上に2階の切妻屋根が重なる部分の開口部は出窓となっており、リズム感を与える。南東方向のコーナーに大きく開かれる張出窓も開放感と水平性を強調する要素となっている。
平面は建物中心を廊下が貫く「中廊下型」の典型的な和風の続き間形式であるが、玄関ホールの左手すぐの1階と2階には洋室があり、廊下の両側には続き間の和室が配され、各々には奥行き約2mの広縁が付いている。廊下の突き当たりにはもはや台所とは言い難い程の大きな厨房があり、南に折れる廊下と連続して大きな浴室が配される。

 2階も1階と同様の中廊下型であるが、8畳2室の続き間、和室3室、そして洋室からなり、各々は廊下と壁によって独立性を持っている。また、使用されている建築部材には杉柾目材を多用しており、保存状態も良い点で、高度な技術を有する大工による建築であることが推測される。

(稚内市教育委員会HPから)

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